IT企業って響きもあるかもね

IT企業といえば、聞こえがいいように思える。
介護や看護と同じように、これからも需要はたくさんあると見込める。


コツコツと真面目にやってきた地元企業だったり、外食店が閉店を余儀なくされていく中でも、IT企業といわれるものはまだまだ重要性が高まっている。
何でもそうだが、一つの畑で食べてきた人が、いきなり違う畑に移れるかというと無理。
関連した畑ならまだしも、全く違う畑で食べていけることは困難なこと。
今まで製造業で現場担当だった人が、転職でいきなりIT企業の開発に就ける人は稀なケース。

IT企業といっても、表では華やかな企業っぽく聞こえるが、実際は地道な作業ばかり。
肉体的ではなく、精神的に追い込まれるケースが多い。


ちょっと昔の人からすれば、IT企業と言うと地に足が着いていない職業に思えるらしい。
――実際、親がそうだった。
固定電話は黒のダイヤル式。
携帯は持っていないし、電子レンジもない。ましてやパソコンなんて・・・。
IT企業という響きが馴染めないんでしょう。
目に見える形としての信用性が少ないというのも一つ。
システム自体が理解できないのと、歳老いてもやっていけるのか?という不安要素。


―何だって不安だよ―
将来の不安なんて誰にでもある。
不安を一つでも打ち砕く為に、今成すべき事をやる。
・・・誰だってそうじゃないのかな?

親の考えも分からなくもない。
でも、どんな仕事だろうと、どこかで世の中において役立っている。
また、自分の能力が限界と思った時点で終わりなんだよ。