長野の流行りは東京の3年後

連休中に東京にいる兄が帰ってきた。
迎えが着くまで、今ならご開帳をやっているから見てきなよと連絡した後、車で駅まで迎えに行った。

善光寺御開帳は、数え年で七年に一度(現在は丑と未の年)、秘仏である御本尊様のお身代りとして、まったく同じお姿の「前立本尊」様を本堂にお遷しして全国の人々にお参りいただく盛儀

その為か、連休となれば観光客でごった返しているとニュースで見ているからその分、行きたくなくなる。
2時間待ちの回向柱

車で迎えに行った矢先、回向柱に群がっている人々の多さを周りから見るのも一つだと兄に行ったのだが、行く気にすらならなかったと言う。
駅前にあるスタバの異常な光景に目がやられたと言っていた。
長野県の人は“コーヒー=スタバ”と思い込んでいるみたいに人が多かったと。
駅前にはドトールもあるんだが、そちらも人が多かったらしい。


前に帰ってきたときは12月だったので、何か街並みで変わった点は?と聞いたところ、
『ヘアサロンとラーメン屋が増えた』
と返ってきた。
同感だった。
たまに長野市に来てはいるが、何かの談合でもしたかのようにドンドンお店が出てきた。
ましてや信州麺バトルという催しモノが行われてきている。連休中には“長野VS新潟、ラーメンで対決する信越麺戦記」 ”というものさえ行っていた。
いつから蕎麦ではなく、ラーメンになっていったのか?地元の人ですらわからない。

小さなお店よりも、大手のチェーン店には率先して入りたがる

田舎の人って、東京なんかで流行ったものに対して過剰に反応する。
いち早く自分もやってみたい、食べてみたいと思っている。
流行に乗っている自分=都会人とどこかで味わいたいかと。
でも、長野の流行りは都会の3年後〜5年後
東京などで流行ったものが廃れ、撤退せざるを得なくなった時の行き先が長野。
長野でもう一度、流行らせようとした結果が今の長野。賃貸料がかなり違うのにも関わらず、東京と同じ値段を提示している。
東京で1杯800円のラーメンが、田舎に来ても同じ800円。
地域格差があるにも関わらず・・・。


東京で流行った=すごい!おいしい!と当然のように思い込んでいる。
どちらも、東京で流行ったという過去があるだけに知名度は抜群!それだけで飛びつく人が大勢いる。

だからこそ、長野県。別名、信州と言われる由縁なのかも・・・と。

ひと昔に比べて、TVの影響ってのは落ちてきている。それでも、未だに健在なのは映像として目に残る影響が大きいからなんじゃないかって思う。
蕎麦よりも、見た目からしてラーメンの方が美味しそうと思わせるから・・・。